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私は、昔から弱いもの、ずる賢いもの、世間的に悪と言われているものを憎むことが出来ない。
同情とは違うのだが、何故か憎めない。
人間の世界でまず、犯罪者になろうとして生まれてくる赤ちゃんはいない。
成長過程で色々な事があって、もしかしたらどうしようもない不運に遭遇して道を誤る人もいる。
そう思うからである。動物界において一番家の近所で疎まれているものと言えばカラスではなかろうか。
ゴミは漁るは、人の頭に糞を落とすはで、なかなかの困り者である。
小学生低学年時代に私は、カラスの子育ての本を読み、それを読書感想文にすることにした。
するとどうだろうカラスも同じく子育てをするのである。
なんと!
人間と同じではないか。田んぼをマンションにしたり、ビルにしたり、山の木を切り刻んで森を奪ってカラスの大切な餌場を無くしてしまったのは、カラスを窮地に追い込んだのは、人間ではないか!という事に気がついた。
祖母は私の目の付けどころを見込んで、読書感想文を手伝ってくれる事になった。
私は今でも祖母に「おばあちゃんの手助けがなかったら神奈川県で入選にならなかったのではないかな」という。
すると祖母は、「私は恵の思った事を字にしただけだよ」と優しく返してくれる。
いつもである。
暴露するが私の祖母は国語の教員で、横浜市で50年それで飯を食ってきた。
その祖母の手にかかれば字は魔術と化し祖母の魔法がかかり、出来上がった文章は魅力的になるのだ。
カラスをテーマにした私の読書感想文は、人間と動物の共生のあり方についての問題提起になってしまった。
小学校低学年の読書感想文にしては高級ではないか?
さすが祖母と褒め称えたい。
あっぱれ。